麹に醤油を混ぜるだけ!
簡単なのに旨みたっぷり「醤油麹」のつくり方

posted:2025.8.1

とにもかくにも旨みの強い万能調味料。米麹さえ用意すれば、家庭にある醤油と混ぜるだけでできてしまうという手軽さもあるので、手づくり麹調味料を気軽に試してみたい人におすすめです。

材料
乾燥麴・・・200g
醬油・・・350g
準備物
バット、保存容器(800mlが目安)、スプーン

\ つくり方 /

はじめに

手を清潔に洗う。保存容器を消毒しておく。

乾燥麹をバットに入れ、清潔な手でほぐす。

1を保存容器に入れて醬油を注ぎ、スプーンでよくかき混ぜる。

直射日光の当たらない場所で保管をし、1日1回清潔なスプーンで混ぜ合わせる。

夏は1週間、冬は2週間ほど、麴の粒がなめらかにつぶれるようになれば完成。その後は冷蔵庫で保存してください。

〈 ポイント 〉 3か月を目処に食べ切ることをおすすめします。

? どんな発酵 ?

醤油麹に使用する米麹は、蒸した米に麹菌を生育させたもの。米麹の中には麹菌がつくった酵素が含まれます。この酵素の一つであるアミラーゼによって、米のデンプンからブドウ糖や麦芽糖が生成されます。そのため、醤油麹は糖による甘さにより醤油の塩角(しおかど:塩のとげとげしさ)が取れて、よりおいしさが増します。
また、麹菌はタンパク質分解酵素であるプロテアーゼも生成するので、醤油麹にお肉などを漬けることで素材をやわらかくします。特に唐揚げなどをつくるときに鶏肉の下処理に使うと、プロテアーゼの作用と糖による保湿作用でジューシーな仕上がりになります。

解説:金内誠(宮城大学 教授)/麹菌の詳細についてはこちら

\ たのしみ方 /

そのまま醬油の代わりに使うだけで、素材の味を引き立ててくれる万能調味料。魚や肉を漬け焼きすれば、柔らかさも旨みも桁違い! 鶏の唐揚げの下味に使うと、ジューシーで旨みたっぷりに仕上がります。
野菜も漬ければ浅漬けに早変わり。焼きおにぎりや卵かけごはんに使えば、普段の味がバージョンアップすること間違いなしです。

〈レシピ監修〉大島今日
1991年、宇都宮「オーベルジュ(現オトワレストラン)」にて料理の世界へ。24歳で渡伊。本場イタリアンレストランで3年間修行し、帰国後、東京丸の内「リストランテ・ヒロチェントロ」の料理長として就任。
その後、アル・ケッチァーノを経て、(株)フードアンドパートナーズへ。「Kouji & ko」のメニュー開発に携わる。発酵の旨みや香りを最大限に引き出し、おいしく、健康に配慮した料理を得意とする。