牛乳に市販のヨーグルトを加えて発酵させることで、簡単につくれる「自家製ヨーグルト」。材料のヨーグルト(種菌)に含まれる乳酸菌の種類によって、できあがるヨーグルトの固さなどが変わってくるので、お好みの種を見つけてみるのも楽しいです。
手を清潔に洗う、保存容器を消毒しておく、牛乳を2時間くらい冷蔵庫から出して常温に戻しておく。
保存容器に牛乳とヨーグルトを入れ、スプーンでよく混ぜ、フタをする。
〈 ポイント 〉 ヨーグルトはプレーンのものを使用してください。低脂肪ヨーグルトでも大丈夫ですが、加糖や味つきは不向きです。混ぜるときは清潔なスプーンを使用しましょう。
40℃のお湯を炊飯器の7分目まで注ぎ、炊飯器のフタを開けたまま保存容器ごと入れ保温ボタンを押し、6〜7時間置いておく。
〈 ポイント 〉 炊飯器に入れている間は、固まりづらくなるので、あまり動かさないようにしましょう。また、炊飯器内の温度が45℃以上になると乳酸菌が生育しないため、45℃を保つようにします。40℃より下がったら電源を入れ、45℃になったら電源を切るなど注意してください。
やさしく揺らしてみて固まっていれば完成。冷蔵庫で冷やしてさらに固める。
〈 ポイント 〉 できたては通常のヨーグルトよりやわらかいです。冷蔵庫で冷やすと固くなります。
ヨーグルトは乳酸菌による発酵でつくられます。乳酸菌は腸内環境を整えるはたらきのある微生物で、牛乳の中で生育するときに乳酸をつくります。乳酸は牛乳のpHを下げ、このため牛乳タンパク質が酸変性し、牛乳が凝固します。このとき乳酸菌は、牛乳の中の多くの乳糖をエサとして、取り込んで分解します。そのために、ヨーグルトに含まれる乳糖は、牛乳に比べて少なくなります。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、お腹がゆるくなったりする人も、ヨーグルトではその現象が軽減します。
解説:金内誠(宮城大学 教授)/乳酸菌の詳細についてはこちら
フルーツやジャム、はちみつなどと合わせて食べてもおいしいヨーグルト。今回はスムージーにしてたのしみます。ヨーグルト(50g)、甘酒(150g)、凍らせたブルーベリー(適量)、生姜(適量)、レモンスライス(1枚)をミキサーにかければ、「ブルーベリーヨーグルトスムージー」のできあがり。ヨーグルトの酸味に甘酒のほんのりとした甘さ、ブルーベリーと生姜、レモンが爽やかさをプラスしています。ヨーグルトはどんなフルーツとも相性がよいので、お好みのフルーツで試してみては?