発酵レア調味料

日本各地にある“レアな”発酵調味料。
「一度は味わってみたい!」
こだわりの逸品をご紹介。

かめつぼ仕込みの純玄米黒酢がたっぷり。
爽やかな飲むお酢〈おいしいくろず たんかん〉

posted:2022.12.16

つぼの中で1年以上じっくりと発酵・熟成させてつくる「黒酢」。なかでも原料が麹と玄米と水のみの黒酢は「純玄米黒酢」と呼ばれ、独特の風味があります。深い琥珀(こはく)色で香り高く、まろやかで旨みがあるため、料理に使えば深いコクのある味わいに。今回は、鹿児島県福山町にある〈くろず屋〉の純玄米黒酢を使用した飲むお酢〈おいしいくろず たんかん〉をご紹介します。

【〈おいしいくろず たんかん〉とは?】

毎日気軽に純玄米黒酢を楽しめる〈おいしいくろず〉シリーズ。純玄米黒酢に果汁を合わせ、フルーティーで飲みやすく仕上げてあります。

こだわりの純玄米黒酢は、200年の伝統を持つ「かめつぼ仕込み」製法。春と秋の年2回、露天に並べたかめつぼの中に米麹・蒸し玄米・アルカリ性の水を仕込み、1~2年の歳月をかけてじっくり発酵・熟成させます。3種類の発酵工程(糖化発酵・アルコール発酵・酢酸発酵)をひとつのつぼの中で行うというのは、世界でも類のない希少なつくり方といえます。

この純玄米黒酢を使用した〈おいしいくろず〉シリーズのなかでも、特に人気のフレーバーが「たんかん」です。タンカンはポンカンとネーブルオレンジの自然交配種で、鹿児島ではポピュラーなかんきつ類。皮が薄く果肉がぎっしりと詰まっており、一口かじれば濃厚でジューシーな甘い果汁が口いっぱいに広がります。

濃厚な甘さとフレッシュで爽やかな風味をもつタンカンは、純玄米黒酢との相性ぴったり。酸っぱい味が苦手な方でも、おいしくいただけます。

【〈おいしいくろず たんかん〉の使い方】

サッパリとした甘さの〈おいしいくろず たんかん〉。スタンダードな飲み方としては、水で3倍ほどに薄めてジュース感覚でいただくのがおすすめです。炭酸水で割ればシュワッと爽やかで、お風呂上りなどに爽快感を得たい方にぴったり。就寝前にお湯で割った〈おいしいくろず たんかん〉をいただけば、疲れた体もほっとリラックスできそうです。

さらに牛乳や豆乳と合わせれば、トロンとした食感のヨーグルト風ドリンクに変身! 酸味の角が取れるので、酢の酸味が苦手な方でも飲めそうです。大人の味を楽しみたければ、焼酎やビールで割るオツな飲み方でいただきましょう。

そのほか、ヨーグルトのシロップ代わり、バニラアイスクリームのトッピング、マリネやピクルスの調味液に使うなど、アイデア次第で幅広く楽しめそうです。

オリーブオイルと一緒にあえれば、簡単にマリネの完成。

【〈おいしいくろず たんかん〉のつくり手】

〈おいしいくろず たんかん〉のベースとなる純玄米黒酢がつくられているのは〈重久盛一酢(しげひさもりいちす)醸造場〉。1805年創業の歴史を持ち、戦後に風前の灯となりかけた黒酢づくりの伝統を守ってきました。

醸造所の名前ともなっている初代社長・重久盛一さんは、最高級の黒酢づくりに情熱を燃やす父からの厳しい技術指導を受けて創業。「世界一上手い酢をつくれ! 味良し・体に良しの伝統を守れば、喜んでくれる人が必ずいる」と口癖のように語る父の言葉を胸に、盛一さんは黒酢づくりに励んできました。その熱いパッションは、現代にも受け継がれています。

先人が守り続けてきた製法は、こだわりがいっぱい。原料である玄米は100%国内産、仕込み水は地下100メートルからくみ上げた地下水を使用します。さらに、「つぼ畑」と呼ばれる露天に並べるかめつぼには、100〜200年ほどの歴史を持つ薩摩焼も含まれます。この中に材料を仕込み、夏場はほぼ毎日、冬場は1週間に2~3回の攪拌(かくはん)作業を行い、風味や匂いを注意深くチェックしています。

昔ながらの製法でつくる純玄米黒酢は、芳醇(ほうじゅん)でコクがありまろやか。純玄米黒酢を手軽に取れる〈おいしいくろず〉シリーズはたんかんのほかにも、ゆず・シークワーサー・完熟りんごなど、さまざまなフレーバーから選べます。ぜひお好みの味を試してみてくださいね。

なお、〈おいしいくろず たんかん〉は大阪・梅田にあるカルピス®のコンセプトショップ〈発酵カルピス®パーラー〉の冬限定メニューに使用されています。カルピス®とたんかんジュースに〈おいしいくろず たんかん〉を合わせた、フルーティーなソーダドリンク〈たんかんソーダの黒酢とカルピス®にも注目です。

information

〈おいしいくろず たんかん〉

価格:896円(税込)
くろず屋オンラインショップ
https://www.kurozuya.co.jp/kurozu/fresh/tankan.html