カルピス®100周年を記念してつくられた〈「カルピス」みらいのミュージアム〉。カルピス®誕生の歴史や、発酵によるおいしさの秘密、カルピス®ができるまでの工程など、カルピス®の世界を存分に楽しめる、遊び心いっぱいのミュージアムです。カルピス®ブランドのCMタレントであり、カルピスウォーター®のCMに出演中の當真あみさんが〈「カルピス」みらいのミュージアム〉を訪ねました。
群馬県館林市、アサヒ飲料 群馬工場(カルピス®の製造工場)の敷地内にある〈「カルピス」みらいのミュージアム〉。誕生から100年を迎えたカルピス®が「おいしさを生み出す技術や想いを未来までずっとつないでいけるように」という願いを込めて、2019年にオープンしました。
事前に予約することで、誰でも見学をすることができます。早速、當真さんと一緒にミュージアムを見ていきましょう。
エントランスでは、巨大なカルピス®のピースボトルのオブジェがどーんとお出迎え。
耳を澄ましていると……ふとした瞬間にカランコロンと、何やら涼やかな音が聞こえてきます。「この音聞くと、カルピス®が飲みたくなりますー!」と當真さん。
高さ4mのこのオブジェは、カルピス®のボトル4,600本分、グラスにしたら7万杯分になるとか。ここは絶好の記念写真スポットなのですが、オブジェをよーく見てみてください。ちょっとした仕掛けが隠れているので、実際に訪れた際に確かめてみてくださいね。
見学ツアーはガイドさんの案内に沿って「はじまりのへや」「カルピス®100年ギャラリー」「発酵のへや」「製造ライン」「カルピス®ラボ」を順に巡っていきます。最初に入るのは、まるでモンゴルのゲルをイメージしたような「はじまりのへや」。
実はカルピス®の始まりは、カルピス®の生みの親である三島海雲が、内モンゴルで出合った発酵乳でした。三島は内モンゴルを旅したときにひどく体調を崩し、そのとき現地で勧められた発酵乳を飲んだところ、見事に体が回復したそうです。この体験から、人々が元気になるような飲みものを開発し世の中に広めたいという志を抱き、日本で初めての乳酸菌飲料、カルピス®が誕生したのでした。そんな三島のエピソードを、親子でも楽しめるファンタジックなアニメ映像で紹介しています。
「はじまりのへや」の外には、かつてカルピス®のCMにも使われた牛さんの姿も。「国産の生乳由来ですもんね。いつもありがとうございます」と當真さん。
次に向かうのは、三島海雲をもっと詳しく紹介した展示コーナーや、カルピス®のパッケージデザイン、広告などを展示した「カルピス®100年ギャラリー」。レトロで味わいのある昔のボトルや広告が、年代によって少しずつ変化していく様子を見ることができます。もしかしたら、子どもの頃に見たことがある! という懐かしい広告に出合えるかもしれません。
その隣では、カルピス®の製造工程をプロジェクションマッピングで分かりやすく解説。国産の生乳が運ばれ、「カルピス®菌」を加えて発酵し、ボトルに詰めたカルピス®がお店に運ばれるまでの過程を、音と映像で楽しく表現しています。
「つくる様子がよくわかって、勉強になりました」と當真さん。
そういえばカルピス®はどうして水玉模様なの? カルピス®菌ってなあに? カルピス®という名前の由来は? などなど。そんな素朴な疑問に答えてくれる、遊び心ある仕掛けがあちこちに! カルピス®のトリビアがクイズ形式で館内に散りばめられています。気ままに散策しながら、カルピス®の秘密を探ってみましょう。
「カルピス®の水玉模様の由来を知っていますか?」という設問に対して、「もちろん知っています!」と當真さん。みなさんはご存じですか?
そしてカルピス®製造の大切な過程である“発酵”をリアルに体感できる「発酵のへや」へ。カルピス®は1次発酵で主に乳酸菌による上質な酸味が生まれ、2次発酵で酵母によるカルピス®独自の芳醇(ほうじゅん)で爽やかな香りがもたらされます。
ここでは実際にカルピス®の発酵の様子を音と映像で体感できます。辺り一面にカルピス®の甘ずっぱい香りが漂ってくるという仕掛けがあり、まるで発酵タンクの中に入ったような気分です。カルピス®と一緒に、五感で発酵を体験してみましょう。
當真さんも思わず「いい香り…。癒されます」とつぶやくほど。
最後は、アサヒ飲料の工場の一部分、ペットボトルの製造ラインを実際に見学します。リアルな製造現場なので、その日によって稼働しているものは違いますが、日々動いている現場の様子はずっと見ていても楽しくて飽きません。その日動いていない製造ラインや見えにくい場所の様子は、ドローンを駆使した臨場感ある映像で見ることができます。
映像のなかでカルピス®に付けられた数字「1,170,141」はどんな意味でしょう?答え合わせは現地でのお楽しみに。
見学が終わった後は、実際にカルピス®を飲んでみましょう。群馬工場でつくられたカルピス®を「カルピス®ラボ」で試飲することができます。カルピス®のCMではおなじみの“朝顔グラス”をかたどった試飲用グラスに、希釈用カルピス®と水を入れて好きな濃さに調整します。試飲用グラスには目盛りがついているので、そこに合わせてつくればベストな配合も分かります。ぜひ自分好みのカルピス®の味を探してみてください。
今回だけ特別に、発酵途中のカルピス®も試飲してみました(通常の見学ツアーには含まれていません)。1次発酵乳、2次発酵乳、完成したカルピス®の3種類を飲み比べ。
1次発酵乳を口にした當真さんは「酸味の強いヨーグルトのような感じ。初めは強烈でしたが、これはこれでおいしいですよ」とうれしそう。2次発酵乳は酵母による複雑な風味や香りが出現し「カルピス®の味に近づいて香りが出たけど、まだ少しすっぱいかな」と驚きの表情。そして最後に完成したカルピス®を飲むと「やっぱりすごくおいしいです」と満面の笑顔になりました。
當真さんも発酵途中のカルピス®飲み比べに興味津々。おなじみの味わいには思わず笑顔です。
試飲後は、お楽しみのギフトショップへ。ここは見学ツアーに参加した人だけが利用できるショップです。カルピス®の水玉模様やロゴ、イラストをあしらったキュートなTシャツやタオル、バッグ、ステーショナリーなどのオリジナルグッズがたくさん! ついつい目移りしてしまいそうです。レアなお菓子や飲みものも見逃せません。見学の記念にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
「かわいいグッズがたくさんありますね!」と當真さん。
以前からカルピス®は親しみのある飲みもので、冬はホットにしてよく飲んでいる、という當真さん。展示や映像を楽しみながらも真剣な表情で鑑賞していました。「自分にとって身近な飲みものがどうやってつくられているのか、今まで知らなかったので、実際に目で見て、音や匂いを体感できるのはすごく驚きましたし、楽しくて勉強になりました」と笑顔で語ってくれました。
「見学ツアーはとっても楽しかった! カルピス®がますます好きになりました」と當真さんも絶賛の〈「カルピス」みらいのミュージアム〉。カルピス®好きはもちろん、大人も子どもも楽しめる場所なので、ぜひ訪ねてみてください。
※「カルピス」「CALPIS」はアサヒ飲料(株)の登録商標です。
photo:Hikari Koki & Ukyo Koreeda text:Kaori Ezawa
hair&make:SAKURA(makiura office) styling:Mayu Takahashi
address:群馬県館林市大新田町166
アクセス:東武伊勢崎線館林駅からタクシーで約10分
東北自動車道館林ICより約20分
見学開始時間:10:00〜、13:00〜、15:00〜
所要時間:約90分
定員:最大20名
定休日:年末年始・指定休日
予約・問い合わせ:0276-74-8593(9:00〜17:00)
WEB:〈「カルピス」みらいのミュージアム〉