岐阜県恵那市の〈明知(あけち)鉄道〉は、2023年3月30日(木)に1日限定のイベント列車〈発酵列車〉を運行します。全国各地から取り寄せた食材が詰まった特製発酵弁当をいただきながら、発酵学の第一人者・小泉武夫博士のトークで発酵の新たな世界を発見できるスペシャルな企画。のどかな山間を走る列車に揺られながら、おいしい料理とトークに浸るぜいたくな機会です。
岐阜県南東部・恵那エリアを縦断する明知鉄道。ノスタルジックな雰囲気が漂うローカル列車で、ゆっくりと走る車窓からは美しい里山や田園風景が眺められます。
「列車旅の新たな魅力を感じてほしい」とオリジナリティーにあふれた催しを行っており、特に「イベント列車」は同鉄道の人気企画です。寒天料理を味わう〈寒天列車〉、自然薯(じねんじょ)料理を堪能する〈じねんじょ列車〉など、ユニークな企画が評判となっています。
食堂車の様子
そんな明知鉄道が、この春に満を持して運行するイベント列車が〈発酵列車〉。農学博士で「発酵仮面」の異名を持つ発酵学の専門家・小泉武夫博士がよりすぐった発酵食品を詰め込んだお弁当を頬張りながら、発酵にまつわるお話に耳を傾ける体験は、きっと思い出深いものになるはず。トークテーマは「我が垂涎(すいぜん)の発酵弁当! その魅力に迫る」ということで、よだれの垂れそうな楽しいお話が期待できそうです。
気になるお弁当の中身は全10品以上。これまで全国各地の発酵食品を食べ歩いた小泉武夫博士が絶賛した、個性派ぞろいの発酵食品が集結しています。地元の老舗旅館の料理人がアレンジを行った料理も詰め込まれており、発酵マニアにはたまらない夢のようなお弁当です。
例えば、北海道の麹漬け紅鮭「さざ浪漬」、広島県の搾りたて乳でつくるソフトチーズ「モッチーズ」、福岡県北九州地方の郷土料理「イワシのぬか炊き」など、バラエティー豊かな顔触れ。
漬物や珍味も充実しており、なかでも“奇跡の発酵食品”と称される石川県の「ふぐの子ぬか漬け」は人生で一度は食べておきたい逸品です。さらに、香りが濃く華やかな本枯かつお節や特製みそ汁、茶葉をカビ漬けしてつくる「碁石茶」など、すべてが発酵尽くしとなっています。
※画像はイメージです。メニューは一部変更する可能性があります。
恵那駅で乗車し、列車内で発酵弁当とトークをたっぷり約1時間満喫したら、終点の明智駅にて下車します。明智駅では、駅から徒歩約10分の場所にある〈マルコ醸造〉の見学&ショッピングを楽しむことができます。
創業明治31年の老舗醸造元である〈マルコ醸造〉は、麹や味噌、醤油、漬物、五平餅用のくるみダレなどをつくっています。天然醸造の味噌は、創業当初から守り続けた無添加製法で、杉の桶でじっくりと発酵熟成させるのがこだわりのポイント。
3種の麹(米麹・麦麹・豆麹)を使用した珍しい「三種麹味噌」で、3年間長期熟成し、テンメンジャンのような色と旨みをもつ〈大正味噌〉、米麹を多く配合した甘口の〈奥飛騨味噌〉など、ユニークな味噌がそろっており、好みの味を探すのも楽しそうです。
その他、岐阜県東濃地域発祥の「山ごぼうみそ漬け」や「菊芋漬け」、生麹や塩麹などもあり、魅力的なラインナップとなっています。
今回ご紹介したスペシャルな発酵体験ができるのは、3月30日(木)の1日限定です。レトロな列車に揺られながら、発酵尽くしのぜいたくな時間を過ごしてみませんか?
開催日:2023年3月30日(木)
集合場所:明知鉄道 恵那駅(JR恵那駅隣り)
集合時間:12時00分
参加費:9,000円(税込)
受付人員:18名(10名以上で運行)
申込方法:
①下記の申込フォームより
http://www.city.ena.lg.jp/cgi-bin/inquiry.php/66
②恵那市役所 農政課へ電話
0573-26-2111(内線374)
※受付時間:午前9時~午後5時(土・日・祝日を除く)
申込期間:3月1日(水)~3月15日(水)
※申込者多数の場合は抽選となります
主催:全国発酵食品サミットinえな実行委員会、恵那市たべる推進協議会
https://tabetoru.com/blog/6610/