発酵に特化した手帳〈発酵手帳2024〉が今年も発売されています。〈発酵文化推進機構〉が監修したその内容は、発酵調味料を使ったレシピや発酵にまつわるコラム、季節の食材の紹介などコンテンツが盛りだくさん。これ一冊に発酵の魅力がぎゅっと詰まっています。
2019年版の発売開始以来、毎年ブラッシュアップを重ねてきた発酵手帳。2024年版は見開きページに4日分のメモスペースを設け、総ページは304ページと従来版よりも一気にスリムに。より持ち運びしやすくなりました。
〈発酵手帳2024〉は文庫本サイズのコンパクトなサイズ感で、表紙のデザインは黄色地にピンクの帯を合わせたポップでかわいらしい印象。手で押さえなくても見開きのまま置いておける、使いやすい手帳です。
年間スケジュールのページ。見開きで365日の年間スケジュールを把握できる。
2023年12月~2025年3月までのページ構成で、年間ページ、月間ページ、デイリーページが用意され、用途に応じて予定を書き込むことができて便利です。
各月のトビラには祝日や二十四節気、旬の食材の出回り情報を掲載。季節の移ろいを慈しんでほしいという思いが込められています。
「納豆の日」「乳酸菌の日」といった発酵に関連した記念日を掲載するというユニークな内容も。ページをめくるたびにワクワクした気持ちが湧いてきそうです。
デイリーページには、発酵に関するコラムにアクセスできる二次元コードを掲載。こちらは発酵好きの間で人気のWEBサイト「丸ごと小泉武夫食マガジン」で配信された内容で、発酵食レシピ、食材のミニ知識、季節の話題など、どれも興味深いものばかり。100文字程度の短いコラムなので、気軽に読むことができます。
例えば、発酵食レシピで紹介されていたのは「発酵カレー鍋」「山芋の納豆塩麹漬け」「手作りメンマ」など、一風変わった発酵おかずたち。「甘酒牛乳もち」「本みりんキャラメル」など、味の想像がつかないめずらしい発酵スイーツも登場し、好奇心を刺激されます。発酵食品を日常にとり入れるヒントが随所に散りばめられており、毎日新たな発見ができそうです。
発酵にまつわる話では「納豆菌はなぜ熱に強い?」「麹と糀の違いは何?」「発酵食品は腐らない?」など気になる疑問を解決。全国の発酵食に詳しい発酵学者・小泉武夫氏が通う飲食店、歴史にまつわる食情報も掲載されています。
多彩な発酵の世界が垣間見えるコラムは、きっと読むたびに「もっと深く知りたい!」と思うでしょう。
巻末付録も盛りだくさん! 「都道府県別発酵食品一覧」では、日本全国のご当地発酵食品約170種類を掲載しており、地域で育まれた食文化の豊かさを感じられます。「発酵食品の種類と特徴」は味噌、チーズ、パンなどの種類別データベースが読みごたえばっちり。まるで発酵食のミニ辞典のようです。
発酵食の手づくりにチャレンジしてみたい方に、うれしいコーナーも。甘酒や塩麹、醤油麹、糟床、柿酢などイラスト入りのレシピつきで、材料さえそろえば誰でも簡単につくることができます。季節の手仕事、発酵食づくりの記録に役立つメモ欄を活用しながら、ぜひ発酵食づくりを楽しんで。
発酵の多彩な魅力が詰まった〈発酵手帳2024〉。発酵食の多様さを学び、手づくり発酵食に親しむ充実のコンテンツぞろいで、さまざまな発見ができるはず。
2024年の新たなスタートは〈発酵手帳2024〉で始めてみてはいかがでしょうか?
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm) 304頁
価格:本体1980円(税込)
発行:株式会社IDP出版
購入サイト:https://www.amazon.co.jp/dp/4905130433