料理家・脇雅世さんの
『梅干し 漬け物 保存食』が新装復刊!
おうち時間を活用して楽しもう

posted:2020.5.22

おうちで過ごす時間がたっぷりある今、料理やお菓子づくりなどにチャレンジする人も多いのでは?SNS上では料理家さんたちがレシピを公開する「料理リレー」が話題を呼んでいます。
その発起人である料理家の脇雅世さんの著書 『梅干し 漬け物 保存食』 がこの度新装復刊しました。

「保存食」とは、主に「煮る、漬ける、干す、燻す」などして長期保存を可能にした食品のこと。昔は冷蔵庫などがなかったため、どんな環境下でも安定的に食べものが得られるように工夫して生まれた、先人たちの知恵が詰まったものといえます。

こちらの書籍は2004年に出版されて10万部のベストセラーとなった保存食レシピ本の改定版として、より使いやすいように手順の表記などが見直されています。ただ、レシピにはわずかに手を加えただけ。それだけ保存食というのは時代が変わっても普遍的なものなのです。

季節のうつろいを感じ、旬の食材を長く楽しむコツ

本の冒頭で「旬の食材を上手に加工し、長期に楽しむ。これが保存食の醍醐味といえるでしょう」と書かれていますが、まさにその通り。季節を問わず野菜や果物が手に入るようになった現代においても、梅やあんず、ゆず、らっきょう、新しょうがなど、年に1度旬の時期にしか手に入らない素材もあります。それらを保存食に加工することで、長く楽しむことができるようになります。

また、梅仕事に代表されるように、年に1度旬の時期に保存食づくりをすることで、「今年もこの季節が来たな」と季節のうつろいを感じることができます。

定番から変わり種まで。うれしい活用レシピも

もちろん発酵食品も保存食の一種。書籍では、ぬか漬け、白菜漬け、白菜キムチ、たくあんといった定番の漬け物をはじめ、福神漬け、松前漬け、べったら漬けなどの人気の漬け物、手作りみそや手作りアンチョビー、甜麺醤(テンメンジャン)なども紹介されています。

また、たくあんを使った「たくあんと厚揚げの煮物」や自家製みそを使った「さわらのみそ漬け」など、保存食の活用レシピが掲載されているのもうれしいポイント。保存食がゆえにたくさん仕込むものが多いので、日々の食卓に並ぶメニューとしてアレンジが効くとより仕込んでみたくなります。つくり方の工程写真なども多いので、はじめての人でも保存食、発酵食品づくりにチャレンジできる一冊です。

information

『新装版 梅干し 漬け物 保存食』

定価:1,480円(税抜)
著者:脇 雅世
発行:主婦の友社
販売:https://www.amazon.co.jp/dp/407441595X/