暑くて食べたいものがない…そんな方へお届けしたい発酵レシピをご紹介します。
乳酸菌がたっぷりの「キムチ」を使った「ピビン麺」から、サラサラと飲みやすい「米麹」を使った「甘酒」、生野菜を漬け込み発酵させることで乳酸菌やビタミン類などが増す「ぬか床」、乳酸菌飲料の「カルピス®」でアレンジする「チェー」、2段階の発酵を体感できる「フォカッチャ」まで、夏に食べたい冷んやりレシピが揃っています。暑さを吹き飛ばすために、ぜひつくってみてくださいね。
韓国生まれで、日本でもおなじみの「キムチ」。キムチに含まれる植物性の乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境をすっきりと整えてくれます。また、ビタミン類や食物繊維を多く含み、免疫力を高める働きも。
そんなキムチと夏の食卓の強い味方、素麺を使った夏に食べたいレシピが「ピビン麺」。キムチと野菜をたっぷりと味わえる韓国の家庭料理で、日本の冷やし中華のようなイメージです。素麺を茹でて、コチュジャンなどの調味料と和え、キムチ、お好みの野菜、ゆで卵などを添えたらできあがり。旨辛いコチュジャンをたっぷり絡めた麺と味わい深いキムチが、噛みしめるたびに食欲をかきたててくれますよ。
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「甘酒」はとても栄養価が高く、“飲む点滴”とも称されるほど。お米と米麹を使った甘酒は、麹菌の働きによりつくり出されるブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミンB群など、私たちの身体に必要不可欠な栄養素を含むため、夏の栄養補給に最適です。
もちろん市販の甘酒を買うこともできますが、炊飯器を使って簡単に自宅でつくることもできます。柔らかめに炊いたお米に米麹を加え、炊飯器で7〜8時間発酵させたら完成。冷やしてそのまま飲んでもおいしいですが、フルーツと一緒にミキサーにかけてスムージーにしたり、凍らせてシャーベットにしたり、楽しみ方もいろいろあります。
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箸休めにうれしい、ぬか漬け。年中ごはんのお供として喜ばれますが、バラエティ豊かなぬか漬けを楽しめるのが夏です。きゅうり、ナス、オクラ、ズッキーニ、ピーマン、ミョウガ…など、灼熱の太陽によりグングン育つ夏野菜の消費にもってこいなのです。
昨今、さまざまな「ぬか床」が販売されていますが、一度つくればくり返し使えるぬか床を仕込んでみるのはいかがでしょうか。生ぬかと塩に、かつお節や米麹、干し椎茸や昆布など、そして野菜の皮や葉などを混ぜ込んで1日に1〜2回かき混ぜ、約2週間で完成です。お好きな夏野菜をぬか床に漬け込み発酵させることで、乳酸菌やビタミン類などが増し、味わいも深くなります。慣れてきたらゆで卵やモッツァレラチーズ、豆腐など変わり種にもチャレンジしてみてください!
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暑い夏には冷蔵庫に「カルピス®」を常備している人も多いかもしれませんね。2段階の発酵プロセスを経てつくられる、乳酸菌飲料のカルピス®を使って、今話題のアジアンスイーツをつくってみませんか? フルーツと豆の入ったベトナム風ぜんざいの「チェー」は、藤井聡太棋聖が2023年6月対局中のおやつとして選んだことでもニュースに取り上げられていました。
ベトナムでは甘みを足すためにココナッツミルクやシロップなどを加えますが、今回ご紹介するレシピではカルピス®を使用し、発酵スイーツにアレンジします。タピオカ、ナタデココ、小豆、フルーツ、氷を順にグラスに入れ、最後にカルピス®と牛乳を注いだらできあがり! 個性的な具材をカルピス®が上手にまとめてくれ、混ぜるほどにおいしくなります。見た目も爽やかでかわいいので、おもてなしのパーティーメニューなどにもおすすめです。
▶︎爽やかな甘みに体がよろこぶ!
「ベトナム風『カルピス』のチェー」のつくり方はこちら
世界中で食されているパンは、最も身近な発酵食品の一つかもしれません。日本人の主食といえばお米かと思っていましたが、2011年に初めて一般家庭におけるパンの消費額がお米を上回ったそうです。そして近年の高級食パンブームやパンのサブスクリプションサービスの登場などにより、パンの人気は上昇中。世界各地のパンは5000種類を超えるといわれていますが、今回はシンプルな材料でつくれるイタリアのパン「フォカッチャ」のレシピをご紹介します。外はカリカリ、中はふわふわ食感を楽しめますよ。
パンづくりでは、一次発酵、二次発酵の2回の工程を踏みますが、発酵によって大きさが変わる様子を見ることができます。また、今回のレシピはオーブンを使わずにフライパンでつくるため、場所を選ばずに気軽にチャレンジできます。キャンプなどで子どもと一緒につくったら盛り上がりそうですね。
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食欲を刺激してくれそうな5つの発酵レシピをお届けしましたが、味噌や醤油などの発酵調味料に、納豆やヨーグルト、チーズなど、身の回りにはたくさんの発酵食品があります。今年の夏は発酵食品を上手に取り入れて、夏を乗り越えましょう!