味噌や醤油、日本酒といった伝統的な発酵食品から、パンやスイーツまで。多彩な発酵の魅力に出会えるイベント〈めぐる、つながる発酵フェス2026〉が、10月31日(土)、岡山県真庭市の蒜山高原にある「GREENable HIRUZEN」で開催されます。
県内外から約40店舗が集まり、発酵食品の販売や飲食、さまざまな体験イベントを展開。食べて、知って、体験して。発酵の奥深い世界を楽しみながら、人や地域との新たなつながりが生まれる、特別な一日を過ごしてみませんか。

過去の〈めぐる、つながる発酵フェス〉の様子
中国山地の豊かな自然に囲まれ、清らかな水と寒冷な気候に恵まれた岡山県真庭市。古くから酒や味噌、醤油、酢などの醸造業が根づき、近年ではワインやビール、チーズなど、多彩な発酵文化が息づく「発酵のまち」としても知られています。
その背景にあるのが、真庭ならではの水と風土。市内には、旭川の軟水と備中川の中硬水という、異なる水質の水が流れています。水の違いは発酵の進み方や味わいにも影響し、それぞれの土地や蔵元ならではの個性豊かな発酵食品を育んできました。

こうした地域の発酵文化を未来へつなぎ、その魅力を広く伝えようと、2012年には地元の発酵事業者たちが「まにわ発酵's」を結成。業種の垣根を越えた商品開発やイベントなどを通じて、発酵をきっかけとした人や地域のつながりを育んできました。
そして2023年には、「GREENable HIRUZEN」で真庭市初となる発酵をテーマにしたマルシェを開催。地域の発酵文化を広く発信する取り組みが、さらに広がりを見せています。
そんな真庭で、今年も発酵の魅力を楽しめるイベント〈めぐる、 つながる発酵フェス2026〉が開催されます。10月31日(土)、会場となる「GREENable HIRUZEN」には、県内外から約40店舗が集結。伝統的な発酵食品からパンやスイーツまで、さまざまな食の魅力に出会える一日です。

発酵と聞いて、まず思い浮かぶのは味噌や醤油、甘酒、漬物などでしょうか。けれども、発酵の世界はそれだけにとどまりません。
酵母の働きによって生まれるパンの豊かな香りや、発酵によって引き出される素材のうまみ、甘酒や麹を使ったスイーツのやさしい甘みなど、発酵は私たちが思っている以上に、さまざまな食のシーンで活躍しています。
今回のフェスでは、伝統的な発酵食品に加え、パンやスイーツなど幅広いジャンルの出店が予定されています。
発酵食品を食べ比べてみると、素材や製法、発酵に使われる微生物の違いによって、香りや味わいが大きく異なることに気づくはず。いつも食べているおなじみの食品も、つくり手のこだわりや背景を知ることで、また違ったおいしさに出会えるかもしれません。

発酵の魅力は、食べることだけではありません。微生物の働きや、素材が変化していく過程を知ることで、いつもの食卓も少し違って見えてくるはずです。
今回のフェスでは、発酵をテーマにしたトークセッションやワークショップ、ライブなども予定されています。
10/30(金)~31(土)には、料理家・発酵マイスターの榎本美沙さんとともに、真庭の発酵文化や食の魅力に触れる1泊2日の特別なバスツアーも開催。発酵の異業種チーム「まにわ発酵's」の蔵を訪ね、ものづくりのこだわりや地域の食文化を学びます。
また、地元食材を使った発酵ディナーや、チーズ工房「イル リコッターロ」によるモッツァレラチーズづくり体験など、ツアーならではの企画も。2日目には発酵フェスにも参加し、食や人との交流を通して、真庭の発酵の魅力を満喫します。
つくり手の話に耳を傾けたり、体験を通して発酵のおもしろさに触れたり。食べるだけでは知ることのできない発酵の奥深さを、さまざまな角度から楽しめる機会となりそうです。

普段は完成した食品を口にすることが多い発酵ですが、実際に体験することで、その奥にある手仕事や、時間をかけて育まれるおいしさへの理解も深まりそうです。
発酵に詳しい人はもちろん、発酵食品を食べるのが好きな人や、これから発酵のあるくらしを始めてみたい人にも、気軽に楽しめる機会となるでしょう。
子どもと一緒に食のおもしろさを発見したり、友人とお気に入りの発酵食品を探したり。世代や興味を問わず、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。
発酵食品は、土地の気候や風土、そこで暮らす人々の知恵や工夫とともに受け継がれてきました。地域ごとに異なる食文化や、つくり手が大切にしてきた思いに触れることは、その土地のくらしを知ることにもつながります。
また、発酵は微生物の働きによって、自然の恵みを生かし、食材に新たな価値をもたらす営みでもあります。素材を無駄なく使う知恵や、時間をかけて食べ物を育てる文化には、これからのくらしを考えるヒントも隠れているのではないでしょうか。

イベントの名前にある「めぐる」「つながる」という言葉には、発酵を通して生まれるさまざまな出会いや、食と自然、人と地域のつながりへの思いが感じられます。
お気に入りの発酵食品を見つけること。つくり手の話に耳を傾けること。初めての味や体験に出会うこと。そんな小さな発見が、日々の食卓や暮らしを少し豊かにしてくれるかもしれません。
秋の蒜山で、発酵の奥深い世界を楽しみながら、新しい「おいしい」と「つながり」を見つけてみませんか。
開催日:2026年10月31日(土)10:00~16:00
会場:GREENable HIRUZEN
https://www.instagram.com/meguru_tsunagaru_hacco/